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2006年2月 5日 (日)

香らない香気成分

アロマファーマコロジーシンポジウム・報告4

【 針葉樹林由来香気成分セドロールの鎮静効果と臨床応用 】
              花王・ヘルスケア研 矢田幸博氏

アロマの効能と言えば、その化学成分による直接的な生理作用だけでなく、心地良い香りが与える心理的な効果を期待している面が大きいと思うのですが、今回のお話はあえて、香らない(香りにくい?)香気成分に着目した研究についてのものです。

香気成分によるストレス緩和、ダイエット効果、免疫賦活効果など、興味深い研究は多いけれど、香りに対する好みは人それぞれで、それによって、効果の現れ方も違ってくるでしょうし、逆に評価方法の難しさも出てきます。また、せっかくリラックス効果が期待できる香気成分も、公共の場で使用するとなると香りによっては拒否反応が起こる心配もあるわけで、使いにくい面もあります。

というわけで、あまり嗜好性や認知に左右されないで、かつ鎮静効果などの生理作用を有する香気成分の探索を行ったそうです。

その結果、見出した香りが、針葉樹林(特にヒマラヤ杉やヒバ)の心材に含まれる
『セドロール』というセスキテルペンアルコールの一種でした。

セドロールは精製してゆくにつれ香りは薄くなり、高純度品では、日本人のうち、3人に1人はその香気を全く認知できないそうで、それにもかかわらず、副交感神経を優位にする鎮静作用を有するのです。(効果発現率75%)
私も試してみましたが、香りというより「スーッとする感じ」のモノでした。

さらに特徴的なのは、耳鼻咽頭科に掛かっている香気を認知できない無臭症状の人や咽頭部を摘出した人でも、同じ様に副交感神経系優位に働くそうです。

これは、セドロールが、通常の香気成分の経路である上気道経路(鼻腔内嗅覚細胞へ結合)だけでなく、下気道経路も含む2つの経路を介して、鎮静効果を現わしている可能性があるとのことです。

ちなみに、ウサギを使った実験では、香りを感じられる状態では、ラベンダーもセドロールも鎮静効果を現したものの、香りを感じられない状態(嗅細胞破壊?)では、ラベンダーでは鎮静効果がなく、セドロールのみ鎮静効果を現したそうです。

とは言っても、やはり香りを認知できない人より、認知できる人のほうが効果は高いそうです。
国別の比較試験では、針葉樹林の香りを嗅ぎなれているノルウェーの人たちには、鎮静効果の発現率が高く、逆に香りに馴染みの無いタイの人たちでは発現率が低かったそうです。

このセドロールの鎮静効果を期待した 不眠改良グッズの試作品が
すでにテスト販売されているようです。その名も「SOO」(スー)!

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